単元6 神の救いの計画
第五課「博士たちの礼拝」
博士たちの礼拝
聖書箇所:マタイ2:1-12
主題:救い主を心から礼拝する。
暗唱聖句:ヨハネ3:16
マタイの福音書がどのような目的を持って書かれたかということについて、もう一度思い出しましょう。
書かれた目的と言うか、書かれた対象は「ユダヤ人」と言うことです。
当時のユダヤ人は、救い主を待ち望んでいました。霊的な意味でもあったとは思うのですが、実際の世的な異国人の支配からの救いの熱望と言う意味合いもあったようです。
さて、「まきびとひつじを」と言う賛美をご存知でしょうか。
英語で言う「The First Noel」ですね。ところで、Noelとは、いわゆるクリスマスのことです。
「はじめのクリスマス」といった邦題が本来の意味でしょう。
この日本語での曲の3番と4番は少し「?」がつきます。
特に4番の「博士はまぶねの主イエスに見えぬ」と言うのは無理やり訳した結果こうなったのであって、正しい訳とはいえません。(英語には「まぶね」が出てきません。)
この日本語での曲を聴く限り、イエス様が生まれたときに博士たちもきたというように思われますが実際はどうだったのか、聖書を読んでいきましょう。
イエス様が生まれると同時に光り輝く星が現れたとすると、博士たちはそこから旅をして最終的にイエス様のところにたどり着いたわけですから、イエス様に会った時はある程度の時間がたっていたはずです。
11節には、「そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、」とあります。
「みどりご」ではなく、「幼子」ですね。なんとなくでかまわないのでニュアンスの違いを読み取ってください。
さらに、16節を見るとヘロデ大王が2歳以下の幼児を殺すとありますので、ある程度の時間がたっていたことは明らかですね。
さて、ここで出てくる星と言うものは興味深いものですね。
これらを通常の天文上での現象とみなそうとする試みが行われておりますが、次のようなものがあります。
「紀元前7年の土星と木星の惑星会合(惑星が重なって見えること)」
「紀元前12年ごろのハレー彗星」
「新星の出現」
ただ、明るく輝く星と言うのは説明できるのですが、移動すると言う観点からは説明できません。これぞまさに、奇跡と言えるものですね。
話を物語りに戻していきましょう。
ヘロデ大王は晩年、権力争いに悩まされていたようです。
ユダヤ人のリーダーとしてはあまりにも弱かったのです。ヘロデ大王は「エドム人」であり、ローマ帝国に任命されただけであったため、「正当性」と言った言葉とはかけ離れた人物でした。
ですが、3節には「エルサレム中の人も王と同様であった。」という興味深い記述もあります。
これは、ユダヤ人の王として生まれたイエス様を最終的にエルサレムの人々が拒絶することを示唆しているとも言われています。
博士たちは3つの贈り物を贈ります。ここから、博士たちは3人ではないか!と言われることもありますが、実際にはもっといたと思います。
今日は、贈り物に注目してみましょう。
「黄金」「乳香」「没薬」ですね。
今回は「没薬」について語りたちと思います。
没薬はイエス様の十字架や埋葬のときに使われたので、苦しみの象徴だと言う考えもあります。
ですが、旧約聖書の中では、違った意味で使われています。
詩篇45:8 あなたの着物はみな、没薬、アロエ、肉桂のかおりを放ち、象牙のやかたから聞こえる緒琴はあなたを喜ばせた。
雅歌5:13 その頬は、良いかおりを放つ香料の花壇のよう。くちびるは没薬の液をしたたらせるゆりの花。
どうですか?イメージが変わったのではないでしょうか。
特に雅歌には聖書の中で一番没薬が出る箇所です。興味が出たら読みましょう。