単元5 族長たちの時代
第一課「アブラハムの旅立ち」

週題:アブラハムの旅立ち
聖書箇所:創世記12:1-8 15:1-6
主題:信仰によって旅立つアブラハム
暗唱聖句:ヘブル11:1

【創世記12:1-3】
神は、アブラムに対して一つの命令を下します。「父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。」と。子離れ、親離れができない世代が増えてきていると言う現代では強烈な命令に思えるかもしれません。もちろん、当時とて簡単な命令ではなかったと思います。
しかし、ここで目を留めたいのは、神様のフォローです。
「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、・・・・」神様がこれからしてくださることが実にたくさん書かれているのですね。とは言うものの、何の確証もないこと。これから、信仰によって歩めるかどうか、これが重要なのでしょう。
「自分の父の家」という、知っているものと、「神がなさること」というまだ知らないものを交換しないといけないのです。
ヘブル11:8「アブラハムは、相続財産として受け取るべき地に出て行けとの召しを受けたとき、これに従い、どこに行くのかを知らないで、出て行きました。」
昔の人は、科学などがないから、神に従うことができたと言う人がいますが、それは言い切ることは間違いです。昔の人だって、どこに行くのか知らないけれど命令に従ったのです。

【創世記12:6-7】
ここで、目にとめたい地名が一つあります。「シェケム」と言う地名です。
この場所は、今後イスラエル人が決意をする場所として何度か出てきます。
(申命記11:29-30)祝福か呪いかを選択するために集められた
(ヨシュア24章)ヨシュアの最後の命令の場所
(第一列王12章)ソロモンの王国が分裂したとき。

【創世記15:1-6】
まだ、アブラムには約束されていた子供が与えられていませんでした。
ここでは、現代の日本と少し異なる文化があるので押さえておきましょう。
現代日本では、養子を除き、相続人が親族以外になることはありません。相続人が存在しない場合、財産などは国のものになるからです。
この時代、さまざまな理由で、養子をもらうことがあったようです。
自分の死後の埋葬のためや、貸付金の保証のために貸主を養子にする(相続財産で弁済と言うことになります)こともあったようです。
「息子」とは、必ずしも血縁関係のみをさす言葉ではありません。旧約聖書においては、法的な継承者を「息子」と呼ぶことができるのです。(ルツ4:17では、ボアズとルツの子(オベデ)のことを、「ナオミの子」と表現しています。)
ですが、神様はそれではないと言う約束を与え、アブラムは信仰を表明したのです。

決して、不信仰から「創世記15:2-3」のような言葉が出たのではなかったのです。
不完全だったかもしれませんが、信仰によって発した言葉なのです。信じていなければ、「父の家を出て・・・」と言う行動には取れないですから。